検定の意義と取り組み・優遇措置、学習成果について

漢字検定

(1) 今後求められる力と漢字検定について

【例1】「大学入学共通テスト」の概要 ※文部科学省「大学入試共通テスト実施方針」参照
大学入試センター試験(~2019年度) 大学入学共通テスト(2020年度~)
・マークシート方式
・試験時間は80分
・80~120字程度の記述式問題の導入(3問程度)
・出題範囲は古漢除く「国語総合」
・マークシート問題とは別の大問
・試験時間は100分に延長
  1. 難易度の高い問題が出題されると予想
  2. 「思考力・判断力・表現力」の育成が急務

国語力の土台となる「語彙力の増強」が必要不可欠 = 「漢検」の利用

(2) 漢字検定取得における優遇措置について

【例2】埼玉県内の優遇措置がある主な公立高校
高校名 優遇措置
浦和高校 2級
大宮高校 準1級
春日部高校 2級
川越高校 2級
市立浦和高校 2級
蕨高校 2級
越谷北高校 準2級
越ケ谷高校 準2級
浦和西高校 2級
熊谷高校 準2級
熊谷女子高校 2級
熊谷西高校 準2級
所沢北高校 2級
不動岡高校 準2級
松山高校 準2級
和光国際高校 準2級

(3) 漢字検定を受検・取得することで得られる学習成果について

① 語彙力の増強
【例3】漢検の対象漢字数とレベルおよび全国公立高校入試における出題の割合 ※日本漢字能力検定協会HP参照
3級 準2級 2級
対象漢字数(レベル) 1,607字(中学校卒業程度) 1,940字(高校在学程度) 2,136字(高校卒業・大学一般程度)
全国公立入試における出題の割合 76.2 % 100% 難関国・私立レベル
② 高校入試における得点力の向上
【例4】埼玉県公立高校入試の平均点と漢字検定取得者の平均点について ※教育開発出版社調べ
年度【平均点】 3級 準2級 2級
平成27年度【56.0点】 66.7点 72.8点 77.5点
平成28年度【57.9点】 68.7点 73.9点 78.5点
平成29年度【53.3点】 68.0点 75.6点 80.3点

数学検定

(1) 数学検定を受ける意義

数学検定によって得られる技能には、以下のようなものがあります。

  • 社会現象の実質的正負の変化をグラフに表すことができる。
  • 製品や社会現象を簡単な統計図で表示することができる。
  • 情報の特徴を掴みグループ分けや基準を作ることができる。
  • 身の回りの事象について、数学的に推論ができる。

(日本数学検定協会HPより一部抜粋)

このように、社会で活躍していく上で必要な情報処理・数的技能を身につける上で、数学検定は非常に有効なツールです。また後述するように、高校入試における優遇措置があります。学習時間増加による学力アップと資格取得による優遇措置で、高校入試を二重にフォローすることが可能です。

以上より、高校進学を有利にし、さらにその後も活躍するのに必要な技能を身に着けるために、サイエイは数学検定の受験を推奨していきます。

(2) 検定の優遇措置

【例1】数学検定への優遇措置がある高校・大学の数(日本数学検定協会の調査より/2016)
県名 高校 大学
埼玉県 138校 21校
千葉県 55校 24校
神奈川県 43校 17校
茨城県 15校 6校
栃木県 9校 7校
群馬県 5校 10校
【例2】埼玉県内の加点優遇がある主な公立高校(一部抜粋)
取得級 優遇措置のある高校
2級 朝霞、大宮、春日部、松山
準2級 川口北、川越、熊谷、熊谷女子、熊谷西、越谷西、所沢、所沢北、不動岡、蕨、市立浦和、大宮北、川口市立
3級 上尾、伊奈学園総合、浦和北、大宮光陵、桶川、川口、北本、久喜北陽、鴻巣、越谷南、白岡、杉戸、常盤、与野、市立大宮西

数学検定を取得することで、高校入試や大学入試における優遇措置があります。特に埼玉県・千葉県は、近隣の県に比べて、入試で数学検定を評価する高校・大学が多いといえます。例えば埼玉県では、公立高校では「調査書の点数の一部として加算」とあり、学校ごとに基準を定めて点数化されています。

私立高校では「推薦入試における実得点や調査書への加算」とする高校が多く、調査書の成績評価や試験の実得点に加点されています。

(3) 学習成果

【例3】定期試験平均点 学年修了級取得者と非取得者の比較(サイエイ生の成績より算出/2017)
学年 中1
5級取得者平均 非取得者平均
1学期中間 94.8 83.1
1学期期末 89.5 72.1
2学期中間 88.1 73.3
2学期期末 88.9 74.6
3学期期末 82.2 68.3
点差平均 +14.4
学年 中2
4級取得者平均 非取得者平均
1学期中間 88.0 79.2
1学期期末 85.4 72.3
2学期中間 81.8 69.6
2学期期末 79.8 76.7
3学期期末 80.6 73.1
点差平均 +8.9
学年 中3
3級取得者平均 非取得者平均
1学期中間 80.8 71.3
1学期期末 87.6 80.3
2学期中間 81.2 74.1
2学期期末 81.8 76.0
点差平均 +7.4

中学校の定期試験において、当該学年修了級に合格した生徒とそうでない生徒との間には、上の表のように平均点に差が生じています。すべてのテストで取得者の平均点が非取得者の平均点を上回っており、数学検定の学習によって確かな学力を手にしていることが分かります。

1学期の数学検定は1学期の中間試験より後に実施されます。そのため、1学期から成績をしっかり確保するには、前学年のうちに飛び級受験しておくと有利だといえるでしょう。また、取得者と非取得者の平均点差は、中1で大きく広がる傾向にあります。そのため、検定取得による恩恵を最大限享受するには、小学生のうちに5級以上を取得しておくのが有利であるといえます。

英語検定

(1) 英語検定を受ける意義とサイエイでの取り組み

【例1】「大学入学共通テスト」の概要 ※文部科学省「大学入試共通テスト実施方針」参照
大学入試センター試験(~2019年度) 大学入学共通テスト(2020年度~)
・マークシート方式
⇒「読む」「聞く」の2技能を測定
・英語検定のような外部試験を活用
⇒「読む」「聞く」+「話す」「書く」の4技能を測定
※高大接続に伴い、授業もオール英語化

⇒「コミュニケ―ションとしての高い英語力」が必要

サイエイでの取り組み

  1. 小学生から4技能を鍛える「トレーニング型授業」の実施
  2. 「英検道場」で合格に必要な知識を身につける
【例2】埼玉県内の優遇措置がある主な公立高校(一部抜粋)※平成30年度選抜資料 埼玉県教育委員会発表
高校名 優遇措置(加点)
浦和高校 2級
大宮高校 2級
春日部高校 2級
川越女子高校 2級
浦和一女高校 準2級
川越高校 準2級
蕨高校 準2級
越谷北高校 準2級
浦和西高校 準2級
川口北高校 準2級
不動岡高校 準2級
越ケ谷高校 準2級
和光国際高校 準2級
熊谷高校 準2級
熊谷女子高校 準2級

【例3】優遇措置がある主な大学(一部抜粋)

※平成30年度 日本英語検定協会HP参照

①試験免除(英検資格を持っている=大学の試験免除)
  • 千葉大学…英検準1級=みなし満点
  • 東京藝術大学…英検準1級=みなし満点
  • 東洋大学…英検2級かつCSEスコア2150
②得点換算(英検資格を持っている=大学で実施する英語の試験に換算できる)
  • 学習院大学…英検1級=200/200点 英検準1級=180/200点
  • 明治学院大学…英検準1級=140/150点 英検2級120/150点
③加点(英検資格を持っている=入試の総合点に加点される)
  • 順天堂大学…英検1級=+25点
  • 広島大学…取得級に応じて加点
④出願資格(英検資格を持っている出願できる)
  • 早稲田大学…CSEスコア2200
  • 一橋大学…英検1級
  • 青山学院大学…英検準1級
  • 中央大学…英検準1級
  • 国際基督教大学…英検2級
  • 立教大学…英検2級

(3)英検を取得することで得られる学習成果

【例4】埼玉県公立高校入試における英語平均点比較 ☆平成29年度は学校選択問題(教育開発出版社調べ)
年度【平均点】 3級 準2級 2級
平成27年度【55.6点】 76.2点 89.6点 93.7点
平成28年度【57.4点】 77.3点 86.3点 91.0点
☆平成29年度【71.9点】 84.3点 87.3点 91.6点

「確かな学力」「優遇措置」を得るためにゴールから逆算して目標を立てることが重要

【例5】学年別英検合格目標級目安
目標 小6修了時 中1・2修了時 中3第2回検定まで
国立・私立最難関校 県内公立TOP校 3級 準2級 2級
学校選択問題実施校 4級 3級 準2級
学力検査問題実施校 5級 4級 3級