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桶川東口校コラム 漫画で歴史を学ぼう! 第1回『ゴールデンカムイ』

漫画で歴史を学ぼう

第1回『ゴールデンカムイ』

みなさん、こんにちは。社会と漫画を愛するサイエイDuo桶川校の講師が、日本と世界の歴史をマンガでめぐって行こうという企画の第1回目です。

私の持論では、 おびただしい日本の漫画のバリエーションにおいて、扱っていない歴史時代は無いと考えております。なるべく、ことなる時代・エリアを網羅していきたいと思います。

今回は、手塚治虫賞など、多くの漫画賞を総なめし、アニメ化もされている『ゴールデンカムイ』を取り上げてみたいと思います。

作品名:『ゴールデンカムイ』野田サトル(集英社・2015年~・現在13巻まで刊行・連載中)

  • 時代区分:明治後期(日露戦争後)

学習ポイント:明治時代の北海道のようす。アイヌの人々の暮らし。

日露戦争を扱った漫画と言えば、江川達也の『日露戦争物語』(小学館)がありますが、打ち切り同然で終わっているので、日清戦争までの国際情勢を知るのには使えますが、 肝心のタイトルの「日露戦争」にはほとんど役に立ちません。漫画としても評価しづらい作品です。司馬遼太郎の『坂の上の雲』が原作となっており、それなら原作小説のほうが 面白いです。また、現在連載中の清澄炯一の『めしあげ! ~明治陸軍糧食物語~』(角川書店)は戦場描写がリアルで楽しい作品です。残念ながら現在2巻までしか刊行されておらず 評価はもう少し後になりそうです。

さて、今回の『ゴールデンカムイ』ですが、主人公の杉元が、日露戦争に従軍した元兵士で、時折戦争中の思い出がフラッシュバックされます。 また、主人公のライバルとしてアイヌの人々が隠した金塊を狙う鶴見中尉率いる第七師団のメンバーも従軍の思い出を語ります。

高校入試的には

  1. 日清戦争よりも多くの死傷者を出した。
  2. しかし「ポーツマス条約」で賠償金が取れなかったので、不満を持った民衆が「日比谷焼打ち事件」を起こした。

の二点が大切です。

戦場描写は、ロシア軍のたてこもるトーチカ(銃座の付いたコンクリ製の防御陣地)に突撃して多くの死傷者が出た様子が、アクション多めで描かれています。

また、杉元の金塊探索に協力するアイヌの少女アシリパが、狩猟したり、調理したりするところが、この漫画の大きな魅力です。多くの漫画賞を受賞したのも 「アイヌ文化をきちんと描いているところ」が評価されたからでしょう。

公民分野で、出題される「アイヌ文化振興法」が1997年に制定される以前は、アイヌの人々に対する差別や、日本的な文化を強制することが問題視されており、 本作でもアシリパには、「小蝶辺明日子」という日本名があることなどが語られています。

また、アシリパやキロランケなど一部の人々には、国境をまたいで、ロシアの血が入っていることが語られています。明治初期の「樺太・千島交換条約」や ポーツマス条約での南樺太の領土割譲などでもわかるように、ロシア系の人々も日本人も、混住していた歴史がわかります。

最後になりますが、本作を取り扱ったのは、純粋に漫画・物語として面白いからです。日本を舞台にしてもアメリカの西部劇のような冒険活劇ができるという ことや、作者のややブラックなジョークのセンスなどもとても楽しいです。入れ墨をした脱獄囚たちの元ネタを調べるのも楽しいですよ。

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